日本語のことわざ 英語のことわざ
How’s it going, everyone? 翻訳担当のナミです!教訓や知識を短い言葉にまとめた「ことわざ」は、世界中に存在します。地域や文化によって内容は異なりますが、中には似た意味を持つものも少なくありません。今回は、日本語と英語のことわざの中で、同じ意味のものをご紹介したいと思います。
日本語: 一石二鳥
英語: Kill two birds with one stone. (一つの石で鳥を二羽殺す)
ひとつのことを行った結果、2つの利益を得ることの意味で、これは英語も全く同じ意味ですね。
日本語: 二兎を追う者は一兎をも得ず
英語: Fall between two stools. (2つの椅子の間に落ちる)
欲を出して二つのことを求めると結局はどちらも得られないと言う意味ですが、英語でも同様に座る椅子を迷っていると、結局どの椅子にも座れずに椅子と椅子の間に落ちてしまうという表現が使われています。
日本語のことわざを英語に訳すと“He who runs after two hares will catch neither”になります。
日本語: 口は災いのもと/口は災いの門
英語: Speech is silver, silence is golden. (沈黙は金、雄弁は銀)
余計なことを話す事で不用意な災いを自分自身に招いてしまうという意味で、英語では雄弁さよりも時には沈黙することのほうこそに価値があるということを強調していますね。
日本語のことわざを英訳すると“Out of the mouth comes evil”になります。
日本語: 花より団子
英語: Bread is better than the song of birds. (鳥の鳴き声よりもパンの方が良い)
風情や見た目よりも実益を好むことを意味します。団子は西洋圏にはないので、一般的な主食であるパンを使って表現されているんですね。
日本語のことわざを英訳すると“Dumplings rather than flowers”になります。
日本語: 猫に小判/豚に真珠
英語: Cast pearls before swine. (豚の目の前に真珠を投げる)
価値の分からない人に何か貴重なものを与えても有難がることはなく、意味がないということを表現した言葉ですが、「豚に真珠」という表現は聖書に書かれていた言葉なので、日本古来のことわざではないのです。ことわざの逆輸入?といった感じでしょうか。
「猫に小判」を英訳すると“Gold coins to a cat”になります。
日本語: 老いたる馬は道を忘れず
英語: An old fox is not easily snared. (老いたキツネは簡単にはワナにかからない)
年長者は経験を色々と積んでいるため正しい判断をするという意味です。西洋圏では昔からキツネは狩りの対象であったことから、こういった表現が使われているようです。
日本語のことわざを英訳すると“An old horse does not forget his path”になります。
まとめ
今回はほんの少しだけご紹介しましたが、表現方法に違いがあれ、伝えたい教訓や知恵はいつの時代も、どこの世界でも似ているようです。そう考えると昔の人達に親近感が湧いてきますね。英語で会話するときなどに、英語のことわざを使ったりするとちょっとワンランクアップした会話になりますので、ぜひ活用してみてください!