How’s it going, everyone? 翻訳担当のナミです!今回は英語が公用語、あるいは一般的に広く使われているアジア圏の中でもインド、シンガポール、フィリピンの一般的なビジネスマナーをご紹介したいと思います。日本と同じアジア圏ということもあり、中には日本と似たビジネスマナーも存在します。
目次
インドのビジネスマナー
インドには地域により様々な言語や方言が存在するため、ヒンディー語を話すとは限りません。ビジネスの場では英語が一般的に使われているので、相手の出身が明確ではない場合は挨拶も英語でするのが無難でしょう。
ヒンズー教徒が多く、牛は神聖な動物だと見なされているため、牛革製品を身につけるのはマイナスイメージになるかもしれません。
女性は肌の露出を控えた服装を心掛ける方がいいので、パンツスーツなどがおススメです。
挨拶は握手が一般的ですが、異性との握手は少ないため相手が女性の場合は、相手の出方を伺いましょう。また、左手は「不浄」だとされているので、必ず右手で握手しましょう。
名刺交換は一般的に行われているので自己紹介する、もしくはされた際に名刺を渡しましょう。英語表記のもので問題ありません。
ビジネスの場では少々待たされてしまうこともあるかもしれませんが、早めに到着しているようにしましょう。
ミーティングの際、すぐに本題に入るのは失礼にあたるので、世間話から始めることがマナーです。
敬称を付けて名前を付けることがマナーなので、相手の役職名(プレジデント、ディレクター、マネージャーなど)や敬称(ミスター、ミス、ドクター、プロフェッサーなど)の後に名前を付けて呼びましょう。
西洋圏では相手の目を見て話すのがマナーですが、インドではそうとは限りません。常に見つめ続ける必要はそこまでなく、特に異性に対してはアイコンタクトを取り続けるのは不適切だと思われる可能性があります。
ビジネス上の決定は時間が掛かることが多く、最終的な判断は上司によって下されるため、ビジネスの交渉には忍耐が必要です。
また、争いを嫌うため曖昧な回答をすることが多く、単刀直入に”No”と拒否すると気分を害してしまう恐れがあるので、遠回しに表現しましょう。
シンガポールのビジネスマナー
中国系を筆頭にマレー系やインド系など様々な人種が共存する他民族国家であるシンガポールですが、公用語は英語が主に使われています。
挨拶をする際は、男女関係なく相手の顔を見ながらしっかり握手しましょう。
名刺交換は日本と同様に両手で持って相手に渡しましょう。
ビジネスの場では時間は厳守しましょう。遅れてしまうと失礼に当たってしまいます。
ミーティングなどは世間話から始め、相手のことを知りたいという意思表示を示しましょう。
アイコンタクトは西洋ほどではなく、あまりしっかり見つめすぎると敵意があるのかと誤解されることもあるかもしれません。
関係を築き上げるには比較的時間が掛かるとされており、個人よりも集団の意思が尊重される傾向が高いとされていますので、忍耐が必要かもしれません。
また、メンツを大事にしているため自分より立場が上の相手や年配者に対して異議を唱えたり、批判したりすることは相手のメンツを潰してしまい、気を悪くさせてしまいかねないので注意しましょう。
フィリピンのビジネスマナー
アメリカの統治時代の影響が色濃く残っており、多くの国民が英語を一般的に話します。
挨拶をする際は年長者、もしくは役職の高い人からしっかり握手をしましょう。自分が男性であり、相手が女性の場合は女性が手を差し伸べるのを待ちましょう。
名刺交換はシンガポールと同様に両手で相手に渡します。渡した相手が自分より同等、あるいは役職が上の場合は、名刺をくれない場合があることを念頭に入れておきましょう。
ミーティングを準備する際は、少なくとも1か月前に調整しておいたほうがいいとされています。
時間に対して比較的リラックスしているので、必ずしも時間通りに来るとは限りませんが、こちらは時間をきちんと守りましょう。
ミーティングはインドとシンガポール同様に世間話から始めましょう。比較的長く感じることもあるかもしれませんが、関係を築き上げていくためには大事な要素です。
相手の名前を呼ぶときは役職名か敬称に名字を付けて呼びましょう。
インドと同様に対立したり”No”とはっきり言うことを避ける傾向があり、曖昧だったり遠回しな表現を使う場合があります。
シンガポール同様にメンツを大事にしているため、相手のメンツを潰さないように注意しましょう。
ミーティングの場面で何かが決定されることは少ないため、判断には時間が掛かるかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?その国によって差異はありますが、同じアジア圏であるためか日本と比較的似ているビジネスマナーも多く存在しているようです。あくまでも一般的なビジネスマナーであるため、個人差はあるかもしれませんが、その国のビジネスマナーを少しでも把握していることを相手に見せることができれば、こちらの誠意も伝わるのではないでしょうか。